2011年11月25日 読了
社員を調査し、面接をしてリストラをする仕事をしている村上真介。毎日、依頼のあった会社の社員に自主退職を勧める。
前作でリストラした8歳年上の女性と交際中で、仕事中と彼女と居る時のキャラが大きく違っていて面白い。
今回はタイトルにもなっている「借金取りの王子」が一番印象的だった。
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読書と手芸の記録
2011年11月25日 読了
社員を調査し、面接をしてリストラをする仕事をしている村上真介。毎日、依頼のあった会社の社員に自主退職を勧める。
前作でリストラした8歳年上の女性と交際中で、仕事中と彼女と居る時のキャラが大きく違っていて面白い。
今回はタイトルにもなっている「借金取りの王子」が一番印象的だった。
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2011年11月07日 読了
ばらまかれる偽ドル札。
その運び屋としてチョンという男を追うことになった葉山。
北朝鮮と日本で家族を持ち、ただ家族を守るために命を落としてもいいとするチョンの動きは、葉山の心を惑わす。
復権を果たした金達玄の話から数ヵ月後、まだ心身共に傷の残る葉山の仕事は、前作よりも感情豊か。
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2011年10月14日 読了
それぞれの章は、誰かからの手紙で始めり、また手紙で終わる。
「中華文化思想研究所」の所長の仲上は、かつて中国からの手紙を受け取る仕事をしていた。
「中国通」と言われるその手紙の相手とのやり取りや、最初からすごく存在感はあるのに最後まで名前しか出てこない人物など、どれも興味深い。
彼が活躍していた頃の話も読んでみたい。
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2011年09月10日 読了
西日本国際空港で、テロが起こる。
次々と発見される麻薬の運び屋。海外からのアーティストにぶつけられる卵。
けれどこれらは、周到に用意された罠の一つだった。
強い信念を持ち、そのためなら罪を犯すことさえ厭わず、ただ故郷のために。
その力はROMESを揺さぶるほど大きい。
成島の、周りを振り回す行動はすでに気持ちがいいくらいで、
ROMESの成長を成島と共に見守っていきたくなる。
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2011年09月02日 読了
空港防御システム「ROMES」第二弾。
伝説のテロリストからの予告状。
成島たちはROMESを使って彼らを追う。
ROMESの機能がまた少し明かされる。
成島と犬のハル、そして砂村が、だんだんお互いを信頼していく様子が見れて楽しい。
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2011年08月18日 読了
平賀・ロベルトコンビの奇跡調査も3回目。
『まだらの道化師』という薄気味悪い伝説が残る地域へと出向いた二人。
今回は命がけ。
二人の、お互いへの信頼が羨ましいほど。
科学的な現象や思い込みといったことも、キリスト教では奇跡となって人々からは信仰の対象とされる。
二人の過去も思いも、そこから生まれる言動も、優しい余韻しか残さない。
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2011年08月14日 読了
最先端の警備システム「ROMES」を導入した西日本国際空港。
海に浮かぶ孤島の空港に仕掛けられた、“チーム”からの挑戦状。
巨大な空港を舞台に、ROMESを操る成嶋チームと、空港閉鎖を求めるテロチームとがぶつかり合う。
だんだん筋は読めてくるので、注目することろが見えて来ておもしろい。
ROMESはまだ手を隠してるようなので、続きが楽しみになる。
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2011年08月10日 読了
昭和21年3月17日。
乙文は、友との約束を果たすべく、九州大分の沖合に浮かぶ満月島へと向かう船に乗っていた。
約束は友の婚礼。
ところがその夜、新婚夫婦は無残な姿で発見される。
トリックとどんでん返し、覆る推理が多過ぎる気もしたが、引き込まれて1日で読めた。
もう一つの受賞作品も昔読んでいたが、こちらの方が数倍おもしろかった。
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2011年08月09日 読了
テレビ局報道番組の遊軍記者と、継続捜査担当の刑事の黒田。
二人は偶然、同じ1年前の未解決事件を追っていた。
報道局と警察の2つの視点で進む。
今野敏らしい警察モノ。
生真面目で融通の利かない中年刑事でも、「特別」があると急にかっこよく見えてくる。
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2011年08月08日 読了
「ジーン・ワルツ」で生まれた双子の片割れ・薫。
うっかりいい点を取ってしまった「潜在能力試験」のせいで、東城大学医学部にとび級入学するはめになってしまった。
中学生が大人の世界に迷い込んで、いろんな不条理に出くわす。
地位のある人の横暴さが徹底している。
最後はスッキリやりこめているが、それも他人の力を借りるという情けない主人公。
それでも医学の面白さはかなり伝わる。
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