2011年07月04日 読了
深夜に忍びこんだ閉館になった図書館。
そこには殺意があった。
タイトルだけで十分興味をそそる。
閉館後の図書館で自分に向かってくる殺意と戦うという設定も。
少し稚拙ながらも、じりじりと迫ってくる敵に知恵と工夫で対峙する様は想像していて面白い。
一夜の冒険に図書館はうってつけ。
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読書と手芸の記録
2011年07月04日 読了
深夜に忍びこんだ閉館になった図書館。
そこには殺意があった。
タイトルだけで十分興味をそそる。
閉館後の図書館で自分に向かってくる殺意と戦うという設定も。
少し稚拙ながらも、じりじりと迫ってくる敵に知恵と工夫で対峙する様は想像していて面白い。
一夜の冒険に図書館はうってつけ。
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2011年07月03日 読了
シリーズ9作目。
今回はちょっと構成変わっていておもしろかった。
続いてゆく人生と分かれ目。
どんなに考えて出した結論でも、ふと思いついたことでも、
数年後には生涯忘れられない後悔として残るかもしれない。
巻き戻される数年は、二つ目の人生を観てきた感じで、とても切ない。
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2011年06月28日 読了
昭和、貧しいながらも幸せに暮らしていた母さまと姉さまと私。
美しく病弱な姉さまが、ビデオのように“見る”景色には、いいことも悪いこともあった。
若くして亡くなってしまった姉さまの記憶を辿る、私の回顧録。
穏やかに丁寧に、呟くように語られる姉さまの話は、切ない。
ぽつりと涙をこぼす姉さまの姿が目に浮かぶ。
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2011年06月13日 読了
行方不明の友人を探してトーキョーにやってきたフェアフィールドは、日本人戦犯が収容されているスガモプリズンに入る。
そして、そこで調査をする交換条件として、兵隊の事故死の真相を探るよう依頼された。
「ジョーカー・ゲーム」の重さと、「はじまりの島」の謎解きが美味く混ざり、じっくりと考えることが出来る作品。
文体、題材共にとても好きな部類に入る。
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2011年05月06日 読了
ホルモー第2段。
前作はホルモーの闘いそのものだったが、今作はその周囲に集う人々の恋模様を描く。
前作のようなばかばかしいほどの大騒ぎを演じる人たちが、どんな風にホルモーに関わっているのかを描いている。
突拍子もない設定は前作で慣れているので入りやすいかと思っていたら、こちらはさほどでもなくすんなり読めた。
それにしても、鼻の形が理想そのものだったから恋をしたり、もう一人は額だったり、この作者はやっぱりなにかが違っていておかしい。
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2011年04月29日 読了
ハンバーガーショップで働く主人公・草野が、くたびれ果てて自宅へ戻る途中、ひき逃げ事故を目撃した。
そしてそれから、被害者の幽霊に付きまとわれることになる。
のっけから暗くて悲惨で憂鬱な気分になったけど、やたら明るい幽霊のおかげで徐々に持ち直す。
タイトルの意味も表紙の意味もわからないし、幽霊に憑かれた人の話でありふれてるなと飽きてきた頃から、ちょっといい話が飛び出してきた。
最後は幸福で満足な気分で終わるので、おいしいご飯が食べたくなる。
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2011年04月28日 読了
新たに設立された秘密諜報組織“風機関”
だが帝国陸軍に諜報機関は、すでに存在していた。
結城中佐率いる“D機関”と競わせ、どちらかを消す。
そんなシナリオで遣わされた風戸は、“D機関”を出し抜くべく、
様々な手を打つ。
“D機関”の続編というから、また同じ流れかと思っていたら、
全く逆の視点で“D機関”を観ることになった。
続編で失望するものは多いが、これは新鮮だった。
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2011年04月23日 読了
黒川鈴木刑事が、部下の無能ぶりに卒倒して入院。
そして病院での妙な窃盗事件に首を突っ込む。
黒川とそれぞれ他の人たちとのやりとりが前にも増してコミカル。
時々情けなくて、涙をうかべながら耐える黒川刑事がかわいいが、それでも事件は凛々しく解決してしまう。
妻の穏やかな意地悪も凄みを増し、もう脇役などではなくなっている。
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2011年04月18日 読了
私は、魔法使いになりたい。
そう言う彼女は毎日、憂鬱そうに唇を惹き結んで、ほとんど笑わず、自分からはめったに話そうとしない。
彼女に一目ぼれした主人公が、なんとか仲良くなりたいと日々話しかける様子はほほえましい。
彼女が解き、そして持っている悩みや謎は、まさに「灰かぶり姫」のシンデレラ。
その分少女趣味的で底が浅い部分もあったけど、学園ものなら充分か。
シンデレラの方が有名だけど、私は子供のころからサンドリヨンが好きだったのでタイトルで選んだ本。
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2011年02月12日 読了
明治になって20年もたったころ、江戸のご時世なら「若様」と呼ばれる立場であった武士家の若君たちが、暮らしの安定を狙って入った警察学校で起こる出来事を描く。
「アイスクリン強し」の少し前の出来事である。
たった2カ月の警察学校生活を、無事に乗り切ろうと思っていたはずなのに、初日から諍いを起こす。
この時代ならではの対抗意識を、若者らしい受け取り方と行動力で清々しく描いている。
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