親戚に名探偵がいたらしい。
父の探偵事務所が閉鎖になり、生活に困るようになった我が家では、その名探偵がいた高校への特別枠を使って私立雷辺(らいへん)女学園に入学した時夜翔。
翔自身は探偵のノウハウなど持っていないが、あまりにも有名な親戚のせいで、学校で起こる事件を解決させられる羽目になる。
困った翔は、30年前に学園の悪を裏で操っていた理事長・Mと対決し、とともに雷辺の滝に落ちてなくなってしまったというその場所へと出向くと、なんと幽霊と出会ってしまった。
幽霊の知恵を借りながら、翔はいくつかの事件を解決する。
探偵なんてできない翔が、学園生活を乗り切るために考えたのが、推理は全部幽霊にまかせて自分はその名誉だけもらおうというもの。
相談を持ち込まれるたびに幽霊に会いに滝まで行き、すっかり名探偵となってしまう。
あまりにも有名な親戚のせいで逃げられない翔だが、ハッタリと幽霊の知恵で乗り切ろうとする様子が面白い。
そして黒幕と思われる人物には予想がついていたが、それでも一番重要な事にはすっかり騙されていた。