泥棒はボガートを夢見る―泥棒バーニイ・シリーズ


 古本屋へやってきた美しい客に一目ぼれしたバーニィ。
その美女イローナとボガートの話で意気投合し、その夜から15日連続でボガートの主演映画を見に通う。
しかし、旧友からバーニィの話を聞いたというある客が持ち込んだ仕事をうけて侵入した高級アパートで、なんとバーニィは失敗してしまう。
恋をしたバーニィが見失ったものは、恋人か仕事か。

 恋をした女性は、バーニィに仕事を依頼した人物ともかかわりがありそうだし、依頼されて盗んでくる予定だった書類はどこへ行ったのか。
依頼者が死んでしまい、犯人はわかったのにバーニィにはできることがない。
今回のバーニィは、皆を集めて犯人を追い詰めるという名探偵もやるけど、どこか締まらない役どころだった。
恋に浸り、仕事に失敗し、犯人は突き止めるが逃げられ、追い詰めることができない。
それでもなぜか不思議と情けなくない。
不思議な泥棒さん。

育休刑事


 捜査一課の巡査部長である秋月は現在、育休中である。
男性刑事として初めての1年間の育児休暇中、生後3ヶ月の息子を連れていると、世界が今までと違った見え方をする。
そしてトラブルを呼び込む体質の姉と一緒に出掛けていたある日、偶然入った質屋で三人は強盗に出くわしてしまう。
育休中なはずなのに、被害者であるはずなのに、息子を抱いたまま捜査に加わることになってしまう秋月。

 育児中であるがゆえに気が付く目線で捜査をするという特殊なタイプ。
現在の社会問題もいくつも盛り込まれていてなるほどと思える部分も多いが、いくつも続くとうんざりしてくる。
縁のない人でも気づきにはなるが、ちょっと盛り込みすぎでしんどかった。