泥棒はライ麦畑で追いかける―泥棒バーニイ・シリーズ


 ある日、古本屋にやってきた美女に頼まれ、有名作家が昔書いた手紙を盗み出すことになったバーニィ。
ところが、作家の住むホテルへ忍び込んだら、またもや死んだ人間がいたのだった。
 正体を隠し続けた作家が、これまで書いた私的な手紙が競売にかけられるとなって、コレクターや恋人だったという人物たちが集まってきて、今回もにぎやかな謎解きとなる。

 またもやバーニィは、自分にかけられた殺人容疑を晴らすため、事件を解決する羽目になる。
そして今回は、ちょっと粋な方法も使って解決させていて、これまでの同じような印象を変えた結末となった。
さらに、前回の登場人物が奇妙な友人となって加わり、彼が面白い位置にいるので、今回の作家もまた出てきてくれるときっと楽しいと期待をする。