シャーロック・ホームズの凱旋


 あの名探偵ホームズが、スランプに陥った。
悩み続けた挙句に引退宣言までするホームズを、ワトソンはどうにか立ち直らせようとするが、それには12年前にホームズが解決できなかった事件が関わっているらしいことが分かる。
さらに妻のメアリ―がホームズのライバルであるアイリーン・アドラーの事件簿を小説にして発表し始めた。
妻の裏切りに少しも気づかなかったワトソン。
やがて12年前の事件をもう一度調査しようと問題の館へ向かう。

 舞台は京都!
ホームズやモリアーティもいるのに地名は京都というおかしな設定だが、なぜか違和感なく読み進められた。
さらに途中でロンドンへと移る。
メアリが亡くなっていたりワトソンが貧相な下宿に住んでいたりといろいろ設定が異なり、さすがに混乱したが、やがて理由は明かされる。
おかしな世界がいくつも入り混じった、不思議満載の物語だった。
それでも不思議と読みやすい。

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“シャーロック・ホームズの凱旋” への2件の返信

  1. 森見登美彦は好きなのですが、もっぱら図書館出借りているので、こんな本もだしてたのは知らなかったです。めちゃめちゃ面白そうですね!

  2. 人気の人なのは知ってましたが、私はこれ以外はあまり興味がでませんでした。。
    読みやすくて良かったですよ!

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