エディシオン・クリティーク


 編集者の真理は、元夫である修理の実家にしょっちゅう出入りしていた。
なぜなら修理の母と自分の母は、真理が存在する前からの親友で、離婚したと言っても義母とは仲が良いからだ。
そして別れてからの距離感の方が居心地がいい修理へ、相談を持ち込んだ。
真理の大学の後輩が襖張りのバイト中見つけた古い手書きの紙が、大発見の文書ではないのかということだった。

 ちょっと堅苦しい感じの文章で、始めは読みにくそうに感じた。
でもおしゃべりな真理の心情を途切れなく流れるように連ねてあるので読みやすく、そのうえ会話もテンポがいいため止められずにするする進む。
古い文書の知識も満載でおもしろく、いまだ解かれていないヴォイニッチ写本に話題が移ってからはとりわけ興味深く、もっと調べてみたいと思わせる。
これははまりそう。