母から言われて叔父を訪ねて大阪まで旅をする男が、首だけのサムライを拾う。
世にも不思議なその首を道ずれにした旅の話を聞きたいと乞われ、男は首との道行を話始める。
ある若者が河原で死んでいるのが見つかる。犯人は河童だという。
幼いころかどわかしに遭った娘が飼う黒猫はそろそろ猫又になるらしい。
江戸の不思議な話。
99回オール讀物新人賞受賞作。
奇妙だがどこか滑稽で、不思議で不気味だけど暗い話はなく、読みやすい。
優しい人たちが多くてホロリとさせられる場面もあり、怪異というわりには穏やかな話だった。
