ナポレオンを崇拝していた兄が死に、弟は、どうしても兄のことをナポレオンに知ってほしいとナポレオンを救出するたびに出る。
そこで、彼の人生をかけた一局をする。
女性の選挙権をめぐり、精度を変えるために助力を得ようと、かつての女官が女王との一局に挑む。
歴史に名を残した人たちとの、ある日の一局を描く。
無知な青年の思い込み、がすべて。

読書と手芸の記録
ナポレオンを崇拝していた兄が死に、弟は、どうしても兄のことをナポレオンに知ってほしいとナポレオンを救出するたびに出る。
そこで、彼の人生をかけた一局をする。
女性の選挙権をめぐり、精度を変えるために助力を得ようと、かつての女官が女王との一局に挑む。
歴史に名を残した人たちとの、ある日の一局を描く。
無知な青年の思い込み、がすべて。
私立高校の国語教師・八木透が、自宅アパートで刺殺体となって見つかった。
警察は、被害者から金を借りていた同級生を容疑者として取り調べを開始する。
ところが、その同級生は無実を訴え自殺してしまう。
事件を大ごとにしたくない学園長、八木と関係を持っていた保護者、そして八木の婚約者と、様々な秘密が入り乱れる。
それぞれ隠している事が、事件を解決させない。
わりに簡単に容疑者を決めつける警察や、学園を守ろうと裏で工作する者たちなどが混乱を大きくする。
いつもの赤川次郎らしい軽快さがあまりなかった。
娘を殺された遺族が、少年Aを探し出し、殺害した。
すぐさま自首したものの、反省は一切してないという。
ライターの仮谷苑子は、自首した田村美雪に少年Aの居場所を告げ口した少年Bを探し出し、なぜそんなことをしたのか聞くために取材をしている。
候補は、同じころ少年院にいた5人。
それぞれと面会し、自伝を書くという名目で取材を始める仮谷。
そして見つける真実と、仮谷の正体。
最初から暗く、重い雰囲気。
少年院にいた子たちの話は皆どこか言動がや感覚がおかしく、理解できない仮谷は混乱する。
そして何人にも話を聞いていくうちにわかってくることが恐ろしい。
どんなに考えても理解できない事の怖さ。
私は天神さまこと、菅原道真。
大宰府へ左遷され、失意のもと憤死し、仇に雷を落として呪い殺した。
しかしその後太宰府天満宮に祀られている学問の神さまとなり、今では日々人の願いを聞きその背を押す。
日本におわす八百万の神さまたちとの交流を描く、ほのぼの神さまの友達付き合い。
生まれてすぐ捨てられた蛭子の恵比寿様を親友に、あちこち古今の神さまたちとの付き合いはコミカルで面白い。
家電が苦手だったり好物は卵かけご飯だったりと設定が庶民派なので神とのギャップもある。
軽く読めて、人の幸せを願い続ける神たちの交流が楽しかった。
池袋で多発しているトクリュウの強盗事件。
闇バイトに手を出したGボーイズがいることで関わらずを得なくなったタカシとマコト。
元締めを突き止めて罪を償わせることを決めたが、なかなかつかめない。
その時Gボーイズの一声で閃いたマコトは、ある罠を仕掛ける。
闇バイト、市販薬や処方薬でのオーバードーズ、やたら自己評価が低い生配信者など、今回もイマドキな話題。
Gボーイズのトップであるタカシはこのところ現場に出ることが減っていたけど、今回は個人的にマコトと一緒に出掛ける。
暴力的な部分もでてきたが、これぞタカシといった感じで久しぶりに楽しく読めた。
ライターのさくらに指名で仕事が入った。
台湾へ「働くアラサー女性の息抜き一人旅」というテーマで。
王道でつまらないという陰口を気にするさくらに、シャールとジャダが同行してくれることになる。
この三人旅で、それぞれが見つける台湾らしさとは。
もう一つ壁を越えたいと苦悩しているさくらに舞い込んだ仕事。
そこに同行したドラァグクイーンの2人。
いつものカフェとは違ってなかなか行動的で面白かった。
3人それぞれ求めるものが違ったが、ちゃんと見つけて帰ることもできたし、台湾の面白さもたっぷりあって、行ってみたいところや楽しみたいと思う事ができる。
ゆったりとした気分にさせる。
映画にまつわる数々の奇妙な事件を解決してきた「引きこもりの名探偵」嗄井戸高久。
アパートの2階をぶち抜いて映画鑑賞に快適な空間を作り出し、唯一の友人である奈緒崎が代わりに推理を披露する。
そんな関係も大学を卒業してしまえば終わる。
名コンビの痛切なる別れ、そして再開は。
シリーズものだったようだ。
映画に関する知識は面白い。
前作までのいきさつを知らないので、卒業と共に姿を消した奈緒崎を探して世界を旅してしまうほどの友情も、どこか親身になれずにいた。
学園で「魔王様」とあだ名がついている変わり者の優等生・御崎秀一。
クラスが違うが同級生の山岸巧は、御崎が雨の中猫を助けているところを目撃してしまう。
それからなぜか仲良くなり、彼の推理力を知った山岸は御崎と共に身近に起こる事件に挑む。
最初の事件は、片方のトイレだけがいたずらされるという、山岸の母から持ち込まれた悩みだった。
近づきにくいオーラを持つ御崎が、実はそれほど怖いわけではないと気づいた山岸。
勝手に助手となって一緒に行動するうち、御崎のまっすぐに人をほめるところとかに照れるようになってしまう。
なんだかBLに向かいそうな雰囲気だったが、そういうわけでもなさそうで、これからの二人の関係が楽しみになる。
事件は少し怖い部分も入ってきて、高校生では無理がありそうなギリギリなところで危うい感じも御崎に似合っていた。
かつて科捜研のエースとして「彼に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」と言わしめ、「最後の鑑定人」として名を轟かせた土門誠。
しかしある事件をきっかけに科捜研を辞め、鑑定事務所を開いていた。
無愛想だが腕は確かで、時には警察からの依頼もあるという。
ある女性が殺され、遺体に残っていた体液から犯人と思われる元恋人を逮捕したが、犯行を否認しているうえ、どこか不自然な事案。
留学生が複数人で住んでいる会社の寮が二度燃えた事件。
化学は嘘をつかないという土門の信念が、事件を解いていく。
持ち込まれる依頼の真相はどれも悲しい印象を残す。
様々な分析から少しづつ依頼人や犯人の心を解きほぐしていくため、無機質で揺るぎない検査の結果が人情味あふれる話になっている。
鑑定のもっといろんな種類を見たい。
魔法律学校に入学して3か月、1学期の最後は臨海合宿を残すのみとなった。
絶海の孤島に集められた椿たちは、そこで自分で見つけた悪魔と契約をするという課題が出された。
1体以上の悪魔と契約できない者は退学となるという厳しい課題で、魔力のない椿は途方に暮れる。
青春らしいことをしたいと肝試しを言い出すもの、マリスに頼みごとをした双子の嘘、島に潜んでいた不審者と、とうてい穏やかに終わりそうにない中、伊織の優しさとまっすぐな好意に戸惑いながらも惹かれていく椿だった。
学園生活の王道であるいじめやお家騒動を1,2巻で経験した椿。
次は課外授業での試練。
それは女とバレる機会が増し、さらに恋の予感まで出てきて椿の感情を揺さぶり続ける。
マリスの嫌みな態度にも慣れ、それ相応の理由もあるとわかってきた椿だが、今度は椿の苦手なことがたくさん出てきたせいでいつもの隣とした椿は見られなかった。
そのかわりにみせた女っぽい表情でいつばれてもおかしくない。
まだ1学期しか終わってないのに、この後どれだけのことが待っているのか楽しみになる。