訴訟の手続きや裁きが出るまでの間の宿を生業とする公事宿。
そこへ見習いの手代として入った絵乃。
絵乃自身も、借金と浮気を繰り返す夫との離縁を経験しており、訴え出る人たちの今後の人生が良くなるようにと仕事を張り切る日々だった。
そんな狸穴屋にやってくる客は、諍いや屈託を抱えている。
主に離婚を扱う狸穴屋。
生業はいろいろだが、作者は人々の人情をじっくり書くものが多い。
今回も市井の人々ばかり出てくるが、皆なぜか影が薄い。
話も終わったら忘れてしまうようなものばかりで、印象に残る出来事はなかった。
