ひまわり


 ある日、交通事故に遭い四肢麻痺になってしまうひまり。
どうにか命はとりとめたものの、首から下が動かないということに愕然とする。
そしてスパルタと言われるリハビリセンターへ通うが、いつかは動けると楽観視していたひまりは、回復してもきっとここまでというラインが見えてしまう。
復職に希望を託すも、環境が整っていないとかヘルパーを入れるのは守秘義務の観点から許可できないなどと言われ、遠回しに退職を迫られる。
福祉の補助を受ければ、困ることはない。でも一生寝たきりで、目標もなく、社会から切り離されて生きるのかと落ち込むひまりに、古い友人から弁護士になればいいのにと勧められる。
そこから、ひまりの戦いが始まった。

体のほとんどが動かなくて、24時間介護が必要なひまりが、弁護士試験では前代未聞の音声入力ソフトをみとめさせて試験を受ける。
ボリュームがある割には読みやすく、ひまりの必死さに釣られる感じでどんどん進むが、健常者ですら体力がいることを目指すひまりに、読んでいるこちらもすごい勉強している気がして消耗してしまう。
しかも実在する人をモデルにしているためにリアルで、ゆっくり読もうと思っていたのにあっという間だった。

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