死が招く―ツイスト博士シリーズ


 内側からカギがかかった密室の状態で、ミステリ作家が死んでいた。
しかもその状況は作家が構想を練っていた途中の小説の内容と同じだった。
異様な現場に駆り出されたハースト警部は、友人のツイスト博士を伴い、事件解決へ捜査を始める。
しかも、死んだ作家は顔と手を焼かれており、本人という確証が持てなくなってくる。

 2作目はツイスト博士が最初から登場する。
今度も奇妙な一家が舞台で、おかしな人たちが多いため疑えばきりがない。
しかも事件現場は奇抜なため、どうしても興味をそそられる。
ツイスト博士は探偵役だけど主人公ではないという点で進むようだ。
その成果影は薄いし、探偵としての謎解きもあっさりしているが、その分事件が濃いため充分満足する。