七番目の仮説


 下宿屋の老夫婦の目の前で、ペストの症状をした間借り人が、中世風の異様な衣裳に身を包んだ三人の医師によって運び出されようとしたとき、患者が逃げ出した。
その少しあと、逃げ出した患者が路地裏のごみ箱の中で見つかる。
不可解な事件にハースト警部は友人のツイスト博士と共に挑む。
二ヶ月後、ツイスト博士の元へ「殺人計画が準備されているふしがある」という曖昧な相談が持ち込まれる。
有名な劇作家と親友の俳優との間で、決闘が行われようとしていると。

 ツイスト博士とハースト警部が苦汁をなめたという事件。
これまでもそうだが一つのシーンが長いのでどこでつながるかが分からない。
そのため集中していないと何度も読み返す羽目になるくらい複雑。
ハースト警部をイライラさせながらも推理を最後まで明かさず、でもすでにちゃんとヒントは出ていることでこちらは納得しながら読み進められる。
今度の犯人は周到で策略家で、自信家なために少しも気づけなかった。