最後に二人で泥棒を: ラッフルズとバニー3


 前作で戦争に参加し、その最後の話でラッフルズが負傷したバニーと話す場面で、ラッフルズの言葉を最後まで聞かないうちにおそらく気を失ったであろうバニー。
その後ラッフルズの行方は分からず、帰還したバニーが彼との思い出を語るという、手記のような今作。
そして今作は、バニーの恋の話も含まれている。

 ラッフルズの思い出を、その活躍で語るという今作だが、意外にもバニーが活躍した事件が多い。
これまでのようなぼんくらなイメージが少し和らぐが、相変わらずバニー自身に自信がなく、ラッフルズの言いなりになっている面が卑屈に見えてしまう。
今回はバニーの機転や行動力が功を奏するものがあったが、ラッフルズの人格はやっぱり不遜で、紳士というより悪ガキのよう。
なので、ラッフルズが海外では有名で人気者という話はまだ信じられない。

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