マカン・マラン – 二十三時の夜食カフェ


2019年05月31日 読了
 路地裏にひっそり夜だけ現れる夜食カフェ。
そこは、悩みを持っていたり疲れ切った人にだけ縁をつなぐ。
そして出されるメニューは、心を温かくするものばかり。

 早期退職の対象となった女性の、人生を変える選択をする助けになり、手料理を食べなくなった中学生男子、仕事に未来が見えなくなったライターに、店の土地を売れとやって来る地上げ屋にまで。
 店主の料理に癒されていく様子が、押しつけがましくなくゆったりと流れてくる。料理に興味がなくても、おいしそうなイメージは充分つくれた。

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