中学2年生の花南子は、父親の海外勤務によって春休みから曾祖母の五月さんが経営するアパートで一人暮らしを始めた。
その矢先、五月さんがぎっくり腰で入院してしまう。
一人五月さんの部屋でいる時にあて先不明の封筒が届き、その内容のおかしさに気を惹かれ、同級生の根尾くんと調べようと決める。
すると偶然出会った無愛想だけど親切な男性の手助けを得ることができ、花南子たちは彼を”名探偵”と呼ぶことにした。
中学生ではできることが限られていて、しぶしぶながらもそのフォローをしてくれる探偵に信頼を寄せ始める。
もちろん謎はご近所さんのことだし、そうそう世界は広がらないけど、子供の不自由さをできるだけ越えようと頑張る花南子の様子が力いっぱい表現されている。
春休みの自由さが自立心を引き立てているようだった。
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