2012年05月28日 読了
相談しやすい体質なのか、いつの間にか人の話を聞くことになりやすい柏木は、「聴き屋」として学内で少しだけ名が知れていた。
人の話を聞くうちに、推理好きの友人と共にあちこちに巻き込まれ、頼られる。
人が何人も殺されるほどの事件が起こるのに、ゆるくてさらりと笑わせる。
コミカルな登場人物のおかげでちっとも怖くないうえに、あっという間に読めるので気持ちがいい。
|
読書と編み物の記録
2012年05月28日 読了
相談しやすい体質なのか、いつの間にか人の話を聞くことになりやすい柏木は、「聴き屋」として学内で少しだけ名が知れていた。
人の話を聞くうちに、推理好きの友人と共にあちこちに巻き込まれ、頼られる。
人が何人も殺されるほどの事件が起こるのに、ゆるくてさらりと笑わせる。
コミカルな登場人物のおかげでちっとも怖くないうえに、あっという間に読めるので気持ちがいい。
|
2012年05月26日 読了
義足のダンサー桐生志摩子が、アンデルセンの童話「赤い靴」を連想される姿で殺されていた。
彼女の義肢を作った『仲井義肢製作所』の義肢装具士・香坂徹は、彼女の夫から相談を受け、調べ始める。
装具士、義肢ユーザー、その家族たちの生活や思い、そして義肢そのものの意義。
失った体の機能を補完するために義肢を使う人がほとんどだけど、中には「ありのままの自分」になりたくて体の一部を切り取りたい人もいるという。
探偵役の鴇のスマートな推理が面白く、シリーズ化しそうな予感。
|
2012年05月22日 読了
高齢者が3割を超え、その社会保障費で国が崩壊するほどになった日本で、70歳になったら日本国籍を持つ者は死ななければならなくなった。
衝撃的な法案。しかしある意味魅力的。
内容は、それぞれの世代の身勝手さが強調された普通の家族の話。
全て丸くおさまった例としてはいいかもしれない。
こんな法案ができるほど、むやみに生きながらえさせられる社会は、嫌だなぁ。
|
2012年05月17日 読了
たとえ相手がヤクザでも、ハッタリかましてかすめとる。
妙な女と組んで仕事を始めたばっかりに、実入りも多いが苦労も多い。
あっさり読める短編集。
仲間として協力しながらも、あっさり裏切るところは峰不二子のようだが、どうもあまり好感が持てない。
要領よく立ち回るだけの詐欺師。
|
2012年05月14日 読了
子供の頃の惨めな思いを消し去りたいがためだけに出世を望み、時には自らの手を汚してまでも進み続ける男。
単調な文章だけど飽きない。そして、だんだんと闇を大きくしていく正樹の、狂いかけた様子が詳細に描かれていて恐ろしくなる。
|
2012年05月12日 読了
室町末期。貧乏公家の山科言継と家来の大沢掃部助が、悩める人たちの相談にのる。
だけどどうも頼りにならないまま、のらりくらりと決断を延ばす。
この人たちに関わりを持ったために、返ってめんどくさいことになってしまうが、そのバタバタでいつの間にか事がおさまっていたりする。公家と武家と百姓たちが、のんびりと悩む様子がおかしい。
|
2012年05月10日 読了
ワーキング・ホリデーその後。
期間限定の父親のヤマトのところへ、出来のいい息子が遊びに来る。
子供のようにはしゃいで悩むヤマトがベタすぎて恥ずかしいくらいだけど、やることも起こることも全てが”悪くない”。
最後は必ずハッピーエンドなのも。
何があったわけでもないけどしんどいなぁと思っていた時に読んで、ちょっと癒された本。
|
2012年05月08日 読了
失踪した中国からの「研修生」。
彼女が戻らなければ、一緒にやってきた249人の研修生は中国へ強制送還され、二度とチャンスはない。
時給270円の世界に閉じ込められた底辺の労働力に、マコトは言葉をかける。
毎回マコトの差配を楽しみにしていたけれど、今回はどれもぱっとしない、スッキリしない。
タカシもほとんど顔を出さず、IWGPとして成り立っていない気がした。
|
2012年05月05日 読了
「極北クレイマー」続編。
財政破綻した市民病院の立て直しのために世良先生が極北に来てからの話。
隣町には速水がおり、速水が切望していたドクターヘリがいる。
市民病院の大幅なリストラをしたり、救急医療に関わりたくてうずうずしている世良の部下の今中を速水の元にレンタルしたり、すべてお見通しな世良がサクサク進めていくとろこは気持ちがいい。
そして速水はやはり掟破りな行動を起こし、また伝説を作っていく。
世良と速水と花房師長の関係が見どころ。
|
2012年05月03日 読了
尾張の国の南に、小さな島があった。
そこでは古くからのしきたりや儀式がいまだ行われ、解けない謎と共に事件が残っていた。
読みだすと止まらない。
探偵役の海老原が、自分だけわかっていながら誰にもヒントもよこさないので余計に気になり読み進めてしまう。
多少強引な推理も楽しめた。
|