2017年07月28日 読了
源氏物語の「桐壺」~「賢木」までを、大塚の解説と共に追える。
解説が面白かった。
時代背景、その当時の人々の考え方、身に着ける物にまで、いろんな面で解説があり、源氏がした行動の意味や、なぜそんな言葉を選んたのかなどが書かれていて、興味深い部分が多い。
話自体は面白いと思えなかったが、その時代への興味はわいた。
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読書と編み物の記録
2017年07月28日 読了
源氏物語の「桐壺」~「賢木」までを、大塚の解説と共に追える。
解説が面白かった。
時代背景、その当時の人々の考え方、身に着ける物にまで、いろんな面で解説があり、源氏がした行動の意味や、なぜそんな言葉を選んたのかなどが書かれていて、興味深い部分が多い。
話自体は面白いと思えなかったが、その時代への興味はわいた。
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2017年07月05日 読了
町名主の跡取り・麻之助。
友人の二人はもう身を立てているというのに、麻之丞まだお気楽な身分。それゆえ、立場を気にする人たちの代わりに様々な揉め事の間に立つ。
縁談に関する話が6つ。
「しゃばけ」シリーズと違ってこちらは人外が出てこないため、突拍子もないようなことは起こらず、内容も人間関係も忘れがち。
揉め事の治め方も、勘や都合よく起こる出来事などで終わり、飽きが来る。
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2017年07月01日 読了
明治三十八年、夏休みを利用して熊本から上京してきた少年は、帝大の叡古教授の下へと向かう。
するといきなり、帝大の図書館で死体を見つけてしまい。。。
連続殺人が起こり、その解決に走り回る少年。
登場人物の生い立ちやその子供たちの来し方まで細々と説明があるためやたら長い。そのうえ、それぞれの話は興味深くても全体の事件に関してはなんだかぼんやりしていて充実していたとは言えない読後感が残る。
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2017年06月21日 読了
仕事帰りのデート中、三雲華は、恋人の桜庭和馬の家に行くことになった。しかし緊張して玄関に入った途端、この恋の終わりを予感する。
華の家族は先祖代々一家そろって泥棒家業。対して和馬は刑事一家だった。
ホームコメディのドタバタが賑やか。
最後はすっかりハッピーエンドで丸く収まる。
あまり深刻ではないから読みやすくて楽しく終われる。
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2017年06月07日 読了
「ゼロ」研修を終えた倉島。
所属は外事1課のまま、特別な任務「作業」を開始することになった。
それは、駅でロシア人ホステスが死んだことから始まる。
ロシア人女性の死が、自殺とは思えないとつかみどころのない違和感を感じていた倉島。わずかな引っ掛かりから事件を突き詰めていくのはいつものパターン。
でも、殺し屋ヴィクトルが名前だけでも登場するわりにはあっさりといつものように進み終わる。
「曙光の街」の頃の密度はない。
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2017年05月09日 読了
オランダから幕府への使節団が泊まる宿「長崎屋」。
そこの娘である”るん”と美鶴は、自分たちの家を誇りに思い、オランダからの使節達との交流を楽しんでいた。
ある時、シーボルトの求めた品をめぐり、何人もを巻き込む大事件となっていった。
淡々と出来事を並べ、感情を押し込めるような文体で大きな出来事をなぞる。
だが、辛さゆえに感情を押し殺しているというよりはうわべをなぞっているように感じ、教科書のような、どこに重点を置いているのかわかりにくいものになっていた。結局あまり印象に残らないものになり、すぐに忘れてしまう。
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2017年04月22日 読了
ジワリとしみてくる恐怖を描く七つの話。
子供たちが出会った気味の悪い老婆、占いを一切信じないと公言したおかげで占いに苦しめられた男、一つの事だけに執着して視野が狭くなったおかげで様々なものを失った主婦、そして個別の話を少しづつ繋げた最終話。
ホラーとしての色が強い話から、だんだん柔らかになるために読後感は緩和されていく。
それぞれは強い嫌悪や恐怖を感じさせるが、不思議と読み終えたら消えている。
すっかり忘れるくらいの軽さ。
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2017年04月17日 読了
ブラック企業からやっとのことで逃げ出し、実家の中華料理店の2階で引き篭もっていた主人公の大倉多聞。
ある日借金の形に見合いをさせられ、相手の家に住み込むことになる。
それだけでも充分おかしなことだけど、なんと相手の家は現代に残る忍びの家だった。
忍者や吸血鬼、アイドルまで出てくるしっちゃかめっちゃかなお話。
子供の好きなアイテムてんこ盛りといった感じで、細かいことは気にしないほうがいい。
その分「僕僕先生」にあったような心の機微を感じる要素は少ないのでちょっと物足りない。
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2017年04月15日 読了
人気作家が自宅で殺された。第一発見者は妻と作家の古くからの友人。
犯人は割とすぐに逮捕されるが、動機だけは真実を話さない犯人に、「新参者」シリーズの加賀は、犯人が小学生だった頃までさかのぼって調べていく。
犯行そのものより動機に重点を置き、犯人の心理をじっくりと追っていくのだが、実に回りくどい。
小さな頃から染み付いた考え方が、執念深く周到な犯行につながったことを証明するために、最後は様々な角度から犯人を見ていくが、なんだか今一つ追い詰めるようなスピードも圧力も感じない。きっかけも大きな出来事ではあるのに、のんびりしてカーテン一枚向こうの出来事のような文章でふわふわした感触になっていた。
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2017年04月03日 読了
昭和最後の1週間に起きた、誘拐殺人事件。
未解決のまま14年がたった頃、広報官の三上は、刑事部と警務部の争いに巻き込まれていた。
誘拐事件だけがメインかと思っていたら、三上の娘の家出のほうが大きく描かれていて、何に注目していいのか戸惑った。
刑事部と警務部という馴染みのない部の争いが間延びさせ、退屈な上巻となった。
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