2018年06月08日 読了
警視庁捜査第一課科学捜査係文書解読班。
捜査資料の整理と分類に明け暮れる毎日の主任・鳴海理沙と、配属されたばかりの矢代朋彦。
ある日、杉並区で起きた殺人事件で初の出動命令が下った。
筆跡や書かれた文章の内容から、書いた人の人となりや状況を読み取り推理する理沙。
その推理の様子は興味深いけど、事件が複雑でわかりにくい。
ただ、ドラマよりは数倍面白い。
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読書と手芸の記録
2018年06月08日 読了
警視庁捜査第一課科学捜査係文書解読班。
捜査資料の整理と分類に明け暮れる毎日の主任・鳴海理沙と、配属されたばかりの矢代朋彦。
ある日、杉並区で起きた殺人事件で初の出動命令が下った。
筆跡や書かれた文章の内容から、書いた人の人となりや状況を読み取り推理する理沙。
その推理の様子は興味深いけど、事件が複雑でわかりにくい。
ただ、ドラマよりは数倍面白い。
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2018年05月18日 読了
平安、元服したばかりの夏樹は、最近近衛府に勤め始めたばかり。
なにかと面倒なことも多いが、それなりに楽しんでいたのだが。
ある夜、夏樹は恐ろしい鬼を目撃する。
『ばけもの好む中将』で人気の瀬川 貴次。
しかしこれはあまりにも幼い感じで説得力もないと思っていたら、かなり昔のものらしい。
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2018年05月12日 読了
なかなか就職先が決まらず、焦りの末に飛び込んだメンタルクリニックで採用され、晴れて新米心理療法士となった森野美夢。
そこでは、変人に見える院長が実は名ドクターで、そこでの仕事は刺激に満ち溢れていた。
いろんな悩みを抱えた患者との触れ合いの中で、その人の悩みや問題はどこから来るのか、少しづつ心を解きほぐし、気づかなかった問題に目を向けさせる。
事例は面白くて、こんな動きがあるのかと興味が湧いてくるものの、特に注目させるような大きな出来事もなく、どちらかというとまだ導入といったところで終わってしまった気がして物足りない。
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2018年04月25日 読了
東京湾臨海署刑事課強行犯第一係、通称「安積班」と呼ばれるチームのリーダー・安積が、警察学校の頃から次第に成長して今の立場になるまでの出来事を所々切り取った短編集。
安積がどんな意志を持って警察官となったのか。
若い頃の話はまだ未熟で、でも今の面影はちゃんとある。
それでも一つ一つが短すぎるのか、身近に感じる暇もない。
さらに視点が変わっても語り口は変わらないので人物の個性が出ていない。
今につながる小ネタだとしても満足感は低かった。
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2018年04月17日 読了
ジャーナリストの長月菜摘は、学生時代からの友人・薄井麻衣亜が失踪したことを知る。
理解のない夫、仕事をしようとしているのに子供を預かってくれるところがなく、実家にも頼れない。
追い詰められての失踪と思われた。
麻衣亜を探そうと、付き合っている彼と一緒にあちこちを回る菜摘と、失踪が公となって目撃情報から動く警察との二つの視点があり、わざわざなぜだろうと思わせる。それがわかるのは結末になってからだが、意外性という意味では大いに驚かされた。
でも、なぜか読後感がすっきりしない。
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2018年04月15日 読了
樋口の通っていた大学の近くで車が爆発し、死傷者が出た。
これはテロなのか。
すると、上司である天童隆一管理官から「かつての部下、因幡が『テロを防ぎたい』という電話をかけてきた」と打ち明けられる。
国際テロ組織に入ったという噂のある因幡のことを信じていいのか、そして合同捜査となって一緒に捜査をすることになった公安のことも信じていいのか、樋口が悩みながら仕事をする姿が、淡々と語られる。
そしてやっぱり同じような話が多いせいか、すでに読んだような気もしてくる。
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2018年03月29日 読了
数学科助教授の増田は、異常な興奮状態に陥ると天才科学者に変態するという奇妙な性質を持つ。
そして今の研究テーマを「覗き」によってデータを集めようとしていた。
自分の研究室の女生徒の部屋を覗き、その性生活を記録するという、おそらく誰にも理解されないであろうフィールドワークで。
変態さが際立っているせいか、気持ち悪さはない。そしてそんな性質のせいで事件に遭遇しても身の潔白を証明し辛いというコミカルな部分が、増田を憎めないキャラクターにしていた。
二つ目の話も、最後まで意図がわからず、普通に講義としても興味深かった。
ただ、最後の補講については蛇足の様な気がして興醒めしてしまった。
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2018年03月05日 読了
アニメ制作の現場で起こる、悲喜こもごも。
9年ぶりの天才監督が、アニメ連載中に逃げ出した!
なんとか探し出さないと、大変なことになる。
そして同じクールには、期待の新人監督が描くアニメが注目されていて、果たして今クールの覇権を取るアニメはどれだ!
威勢が良く、慌ただしく、地味だけど心を打つ仕事。
アニメ制作に関わる、監督やプロデューサーだけではなくて絵師も全部ひっくるめた、アニメの世界。
勢いがあってするする読めるけど、そのうちその流れはどうにもこちらの感情の揺らぎをどうにかして増幅させようとだけを狙っているように思えてきて重くなる。
無理やり感動させようとするみたいな、有川浩と似ていて最後はげんなり。
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2018年02月27日 読了
本屋さんの仕事は結構肉体労働。
亡くならない万引きに不況、本離れの若者などなど、問題はたくさんあるけど、やっぱり本が好きな人たち。
本屋にやって来る客たちが憂い顔だと気になってしまう。そんな店員がいくつかの謎と問題に行き当たる。
ちょっとしたヒントから犯人や真相を突き止めてしまう「店長」はたしかに不思議で面白いけど、それ以外は特徴的な人も出来事も特になく、終わったらさらりと忘れてしまう。代替わりした「店長」の話の時系列が並び順ではないので「今のは何だったんだ」という気分にさせられ、余計にイライラして好感度減。
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2018年02月24日 読了
高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子6人に会いに行く。
手紙のやり取りだけで綴られる、過去の事件。
最後はそれなりに意外な面もあって、なるほどと思うところもありけど、やはりそこは湊かなえ、なんとなく後味が悪いし話が終わった感じもしない。
そのままの雰囲気のまま次の話へと変わるから、話が続かなくて違和感があるまま進み、またモヤモヤしたまま終わる。
満足感は全くない。
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