或るろくでなしの死


2012年11月02日 読了
 7人の人たちがむかえるいろんな死。
人はいろんな死に方をする。

 それぞれは短い話だけど、強い何かを残す。
怖さだったり哀しみだったり。
ホラーに近いので想像するのがとても恐ろしい。

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恋都の狐さん


2012年10月24日 読了
 女子校育ちで20年間彼氏なしの女子大生が、恋のご利益があるという東大寺二月堂での節分の豆まきに行った。
 そこで、狐のお面を被った着流し姿のおかしな男に出会う。

 その出会いは、一生忘れえない、特別な出会いとなった。

 舞台である奈良の、伝統や儀式にまつわる話は詳しくて興味深かったけど、それ以外では目を惹くものはない。
キャラクターも突飛に書かれているため共感もできず、最後はただ怖気づいて逃げる理由をこじつけただけ。
残念。

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凍雨


2012年10月17日 読了
 シーズンを過ぎた山に登る者はいない。
ただ、そこで死んだ夫の慰霊のために、ガイドを雇った親娘だけが向かおうとしていた時、もうふた組の登山目的ではないグループもやって来ていた。

 山を舞台に、サバイバルが繰り広げられる。
今までより非現実的で、荒っぽい男たちが戦う。
 雪よりも冷たい雨に打たれながら戦い、親娘を守る一人の男は、全て終わった後も、姿も見せずに消える。

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天使の梯子


2012年10月04日 読了
 喫茶店でバイト中の慎一。
中学の時の担任教師だった夏姫に偶然出会い、惹かれていく。

 夏姫の古い友人に嫉妬したり、過去が気になったり、辛い過去を知ってしまって戸惑ったり。。。

 純愛モノの少女小説として読めば面白い。

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ジャージの二人


2012年09月26日 読了
 この夏は、「暑い夏に働くなんてバカのすることだよ」という父と二人、山荘で過ごすことにした。
仕事を辞めて暇になり、妻ともうまくいってない。父も3度目の結婚が危ういらしい。

 ゆるくゆるく語られる。
いろんなしんどい気持ちを抱えているのに、夏の間の山荘にいる間だけは、なんとなく流れていく。

 お互い名前を呼ばないままなんとなく一緒にいる、ゆっくりした親子の関係も、ジャージの楽な雰囲気と似通っている。

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キミは知らない


2012年09月20日 読了
 気になる存在だった非常勤の先生。
なぜ、火事に巻き込まれて死んでしまった父の事を知っているの?

 確かめたくて家まで追いかけて行ったら、そこで丁寧だけど強引な男たちに捕まり、連れて行かれてしまう主人公。

 ある意味、少女が憧れる非日常。
母と二人暮らしだったのに、突然大金持ちの権力者の血縁だと言われたり、途絶えてしまった巫女の直系と言われたり、地味だった憧れの先生が実はちょっとワイルドで命がけで助けに来てくれたり。。。

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田舎の紳士服店のモデルの妻


2012年09月16日 読了
 夫が鬱になり、仕事を辞めて実家に帰りたいと言う。
とまどいながら始まった田舎での生活は、望みも希望も居場所も絆も、見失いがちだった。

 東京を出る時にママ友からもらったずっしりと重い10年日記に、とぎれとぎれに書き綴る日々を見ながら思う、一人の女性の生き様。

 わかるなぁと思う場面も多いけど、語り口が暗くて気分が落ち込む。

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怪物


2012年08月26日 読了
 定年を控えた刑事・香西は、ある未解決事件の容疑者が選挙に出ることを知る。
「あんな奴が政治家になってたまるか」香西はあの時、「死」の匂いを嗅いだのである。

 人と違った能力を持っている香西が、もう一度その事件を追おうとしたとき、そこにもう一つの殺人を嗅ぎ取る。

 だんだん深みにはまる香西。
今までの人生を全て覆そうとしている主人公が、深みにはまる過程が面白いが、軽い。

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一手千両―なにわ堂島米合戦


2012年08月23日 読了
 米市場で仲買として相場を張る吉之助。幼馴染の藤吉が女郎と心中した。
しかし藤吉はその前日、話したいことがあると吉之助も含めた友人たちに言っていた。
 
 心中というのはどうも怪しい。
皆で調べ始めると米市場での騒動までも絡み、大きな陰謀へとつながる。

 相場の駆け引きの話、女郎との恋の話、大罪を犯した商売敵と、中身は濃いがいまいち乗り切れなかった。

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踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿


2012年08月21日 読了
 推理作家の白瀬は、気弱ですぐに泣きごとを言っては逃げに走る友人の音野の観察眼を買って、探偵事務所を開いた。
 そこへ持ち込まれる依頼に、自信なさそうに推理する音野。

 ひきこもりの探偵と世話焼きの友人というよくある設定。
でもなんだかキャラが生きてない。推理も物足りない。

 坂木 司の同じような設定の本の方が何倍もおもしろかった。

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踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿 [ 北山猛邦 ]
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