2010年07月18日 読了
ジョシュアの物語が終わる。デモニックの彼が幸せだと感じることが出来るだけ多いようにと。
冬の剣のメンバーも加わって賑やかになり、多少都合のいい解決法も含みながらのハッピーエンドは後味がいい。
第3部はきっとランジェが活躍する。
そして、図書館の人は冬の剣とデモニックの区別を2年たってもつけてくれなかった・・・
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読書と編み物の記録
2010年07月18日 読了
ジョシュアの物語が終わる。デモニックの彼が幸せだと感じることが出来るだけ多いようにと。
冬の剣のメンバーも加わって賑やかになり、多少都合のいい解決法も含みながらのハッピーエンドは後味がいい。
第3部はきっとランジェが活躍する。
そして、図書館の人は冬の剣とデモニックの区別を2年たってもつけてくれなかった・・・
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2010年07月17日 読了
旅は終わり、城へと帰ってきたジョシュア。
自分の「人形」に戸惑っていたはずが、やがて興味に変わる。
今までチラリと顔をのぞかせていたランジェや、名前だけの登場だったティチエルも混ざり、どんどん複雑になっていく。
佳境にはいってきたなという予感はするものの、なぜか1,2巻ほどのスピード感はない。
そしてどんどん誤植も増えている・・・
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2010年07月11日 読了
道連れが増えた僕僕先生一行が、とある村へ向かう。
故郷の村が旱魃で滅びそうだと聞いて向かったそこには、魃という名の女神が住んでいた。
大昔の戦い。求められて生まれ、求められて戦い、求められて殺した。その結果、誰もの手にあまり、封じられるしかなかった女神の、さびしい物語。
結末もさびしかった。人智を超えたものには、それ相応の責任の取り方があると。
僕僕の過去も語られたが、今回は外伝的なお話だった。
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2010年07月10日 読了
溶かした金で空を飛ぶ船。誰もいない島。もう一人の自分。
ファンタジーとしての素材も伏線もたっぷりで、推理もいる。
政治を学んだ作者が、ランジェにその能力を渡し、水面下の活躍が所々で針のように冷たい跡を残す。
ジョシュアとランジェの絡みがもうすぐありそうな予感が期待をそそる。
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2010年06月23日 読了
ボリスのお話「冬の剣」に続く第2部。
ジョシュアは、アルニム家の2,3代に一人生まれる『デモニック』。その孤独な少年は、マキシミンという友ができ、生きる実感を感じるようになる。
今までの出来事がすべて頭の中にあり、忘れることのできない天才であるジョシュアの、凡人にはわからない言動がおもしろい。
そして、あまり好きではなかったマキシミンは、この1巻だけですっかり見直すこととなった。
「冬の剣」よりも時間を忘れる。このシリーズの、本の厚さと紙の質感が好き。
ゆっくりと時間をかけて読書をしているという心の余裕が持てる感じで、一文字も見逃したくない気分にさせてくれる。
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2010年06月16日 読了
クラブ<インディゴ>が改装をきっかけに2部制へと移行した。
新しく加わった昼の部のホスト達との、いろんな意味での違いに振り回されつつ、また今回もトラブルに首を突っ込む。
今回は今までよりヤバめのトラブルばかり。どんどん大事になっていく。
でも今回は、大きな謎である優夜さんの、店以外の一面が見れた。これで<インディゴ>は一段落するだろう。絆も。
「何も話さないのは、できるだけあなたと一緒にいたいからです」
謎が明かされたわけでは全然ないが、なんとなく納得し、こちらも一緒にいたいと思わせられた。
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2010年05月29日 読了
最初の就職は3カ月で辞めた。その後、フリーター。25歳。
世間から滑り落ち、再び立ち上がる気持ちも萎え、ただ怠惰な毎日を送る主人公。
母親の病気に20年も気づかなかったなんて!
家族のことにはとんと興味を持てなかった男どもは、母の変化に途方に暮れる。
しおれた男にカツを飛ばす姉の亜矢子がかっこいい。
主人公のダメぶりに心が痛いが耳も痛い。。。
こんな風に変われたら、こんなふうに仕事が出来たら、、、。
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2010年05月23日 読了
特別捜査機関(スペックオプス)に所属する「文学刑事」のサーズデイ・ネクスト。文学作品の中に侵入できる特殊装置「文の門」を使って何事かを企む者たちを、物語の中に入って阻止しようとする。
もちろん協力者は小説の登場人物で、彼女らの行いによってお話が変わってしまうことだってありうる。
物語に入ることができる!登場人物と話が出来る!そして仲良くもなれる!
こんな素敵なことはない。小さいころからどれだけ夢みただろう。 『不思議の国のアリス』?『ハリー・ポッター』?
そんな世界が広がる。
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2010年04月29日 読了
「死神にやられた」
朦朧とした意識でそう言って、師匠が昏倒した。
今回も落語と絡めた話が5編。
編集長・牧の読みは相変わらずだけど、消してホームズではない。主人公の緑を導く役に徹していて、読者にも考えさせながら進む。
なじみのない落語の内容にも、いつしか興味がわくが、落語の舞台となる時代が違うので、「落ち」がいまいち理解できない話も、、、時々ある。
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2010年04月17日 読了
落語誌の編集者になって1年。緑は、静岡で行われる春華亭古秋一門会の襲名口演に立ち会う。
今回も天才的な洞察力を持つ編集長・牧が予言めいた言葉を綴り、ほぼ終盤に至るまで声だけの登場となるのに存在感がある。
そしてネタになった「七度狐」を全く知らなくても少しづつ混ざる解説でするりと馴染め、取り込まれる。むしろ、長編なので落語にじっくり浸れた。
都合のいい進み具合もあったかもしれないけど、肝となった「古秋」の名前や、最後のうすら寒い執念までもが、気持ちよく残った。
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