2010年01月17日 読了
短編集。世間の評価は知っていたけれど全く興味がなかった。。。
でも、思いのほかしっかり読んでしまった。大槻ケンヂの本に似ている。
どうしようもない奴らの思いがちゃんと伝わってきた。
ただ、始めのほうはよく考えられていると思ったけれど、最後に向かうにつれ少しづつ雑になっている感じがした。
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読書と手芸の記録
2010年01月17日 読了
短編集。世間の評価は知っていたけれど全く興味がなかった。。。
でも、思いのほかしっかり読んでしまった。大槻ケンヂの本に似ている。
どうしようもない奴らの思いがちゃんと伝わってきた。
ただ、始めのほうはよく考えられていると思ったけれど、最後に向かうにつれ少しづつ雑になっている感じがした。
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2010年01月16日 読了
雨の日、行く当てをなくした少女と出会った。仲間とともに彼女と過ごした2カ月間の物語。
所々で起こる小さな謎を解きつつ、日本文化や東欧の情勢にも触れ、私はがいままであまり手に取ってこなかった作風でおもしろかった。
主人公より謎の少女より、太刀洗の存在が一番強く輝いていた。
ただ、主人公が1年後に思い切った行動に出ようとする心の動きがいまいち伝わってこなかったため、全体的に曖昧な印象のまま終わったのが残念。タイトルにも同様の感想。
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2010年01月08日 読了
インパクトの強いタイトル。IWGPシリーズ5。
内容も、真新しい厚紙の端ででさらっと手を切ったような後味を残した。
瞬間的な痛みのあとで、ほんのり暖かいくらいの無風状態。だけど少しずつ血が出て、いつまでも痛む。
好きな本とはまた別な、忘れられない傷のような本。
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2009年12月20日 読了
飄々とした素行不良の遊軍記者。なぜかスクープをとってくる。
連続ドラマの原作にピッタリな感じで、敵なはずの警察からも不思議な信頼を得ている。
時にアブナイ人たちに囚われ、命の危険を悟りながらもやっぱりどこか落ち着いた態度な彼が、犯罪を犯す若者を助けようとする。
気がつくと読み終わっていた。
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2009年11月21日 読了
晴れた寒い日に日向ぼっこをしながら読むのに最適な本。
なぜなら綴られる4編はいつも四季を撫ぜ、冬の日で終わるから。
今回はGボーイズのキング、タカシが美しい余韻を残した。
暴力も苦しみも痛みも必ず入っているのに、例外なく救いが見えて終わる点もかわらず。
時間もかからず気軽に読めるけど、静かなところで読みたいと思うシリーズ。
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2009年10月28日 読了
「タロットの迷宮」の前作。
PC内で”生きている”キシモトと、新米捜査官が追う首切り殺人。
追うごとに混乱し、誰を信じていいのかわからなくなり次第に自らを追い込んでいくのはアメリカ映画のようでスリリング。
でも最後の解決編というべきところがいまいちスムーズでないため、何度もページを繰りなおすことになったのは解読力不足所以か。。。?
この人の文は読点が多くて読みづらいのが難点。
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2009年10月21日 読了
習ったことのないはずのフランス語が読めた。知らない人の記憶。自分を演じているような違和感。
前置きのない魅力。
非常に集中して読めた。目を離すのがもったいないような気さえしてくる。結末は読めるけれど、ミステリとしてのツールがてんこ盛りでおもしろかった。
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2009年10月20日 読了
ホテルジューシーの姉妹版。
夏休みのバイトを探していたら、親から大嫌いな歯科医のバイトを押しつけられた。
やってくるお客様(患者)の小さな行動の不審を見抜き、スタッフ総出で心のケアをやってしまう。
姉妹版のほうよりリアルでささやか。でもどちらも、目の前のことを一つ一つちゃんと解決していこうという「ゆっくりとした歩調」の雰囲気がある。
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2009年10月18日 読了
警察官・利津が、PCの中で生きる人口知能キシモトと共にミッションに挑む。
僻地にある精神病棟内で起こった事件を調べていくが、次々と事情を知ると思われる人が死に、タロットカードが残される。
舞台は日本なのに、なぜか海外のようであり、近未来の架空の街のようである。
前作があったのは知らなかった。読んでいないので余計気になる。
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2009年10月16日 読了
玄関を中心にして古書店と喫茶店を営む堀田家。
一家の大黒柱を中心に4世代が住む大家族。
語り手は幽霊のおばぁちゃんというのも面白い。登場人物の多さに最初は戸惑うけれど、個性がしっかりしているのですぐになじめる。
ドタバタがじんわり暖かい。章ごとに話は完結するのだが、これだけの人の多さを短い話の中でまんべんなく全員を登場させ、影の薄い人物がいないうえに混乱させない。
古書店というところ、子供たちの名前が色の名であるということ、、、。私の好きなポイントがよけいにひきつけられた。
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