日本橋で御府内のよろず相談を引き受ける『千成屋』の女将・お吟。
ある日、突然連絡が途絶えた姉を探して田舎からやってきた幼い娘を助け、姉探しを引き受ける。
女郎小屋で働いていたという姉は、足抜けをしたと言って行方不明になっていた。
前の妻を探してほしいとやってきた参勤交代で江戸へ来た初老の男性、茶屋の女将が家族のように思っている店の若い衆の憂いなど、困りごとを自分のことのように思いながら真摯に解決していく、
十手持ちだった父が亡くなってから、後を継ぐように始めたというよろず相談屋。
持ち込まれる相談を解決するという話はいろいろあるが、主人が女という点はあまり見ない設定。
そのためどこか懐の大きな母のような、見守ることがメインのような話でほっこりする。