夢だったホテルアフタヌーンティーの仕事についていた涼音だが、パティシエの達也と付き合い、2人でパティスリーを作りたいという新たな夢を持ち、ホテルを辞めてしまう。
あまりにもあっさりと見えた退職に、裏切られたと思う者、まぶしく思う者、理解できない者と様々。
そんなホテル時代の同僚のそれぞれの思いを綴る。
婚姻届けを描こうとして夫婦の氏に悩む涼音。
同性婚や非正規社員の理不尽などが題材で、まさか続きが出るとは思わなかった話。
涼音のこだわりはちょっとやりすぎと思う時もあったが、達也と寄り添い、協力していこうという気持ちが大きかったための題材だったのだろう。
この人の話は、辛い思いもあったり冷たく当たったり後悔したりもするが、基本的にわかり合いたいと思う人たちばかりで辛い終わり方はないので安心して読める。
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