ホテル・アルカディアの支配人の一人娘は、ある時から離れにあるコテージに閉じこもってしまった。
ホテルに長期滞在している宿泊客の芸術家たちは、彼女を外に連れだろうと知恵を絞ってあらゆる物語をコテージの前で語り始める。
その朗読会は80年たった後にホテルが廃墟となってからも続き、芸術家のファンたちが訪れるようになった。
芸術家たちが様々なテーマに沿って語る、摩訶不思議な物語たち。
テーマごとに分かれているというが、不思議な物語はとてもバラバラなように見える。
次々とおかしなことが起こり、まるで思考が追い付かない。
そしてホテルの話を忘れそうになったころ、コテージにこもっていた娘へと戻ってくる。
ずっと揺さぶられて平衡感覚がなくなっていくようなお話。
リンク