怪異を集めている青和大学の准教授・高槻彰良の元に、コックリさんにまつわる話が舞い込んだ。
子供たちがやったコックリさんが、今はいない同級生の名前を出し、さらに帰ってくれないままロッカーに住み着き、覗いたものをそのロッカーに引きずり込むという。
おびえる少女たちに優しく語りかけながら、高槻は「コックリさんに帰ってもらうための儀式」をすると言い出した。
またもなじみ深い話題。
その10円玉がどうやって動くのか本当に不思議だった子供の頃を思い出すし、そこから発展して呪いにまでなってしまう経緯にも興味が沸く。
日常でちょっと怖いと思われている現象が、高槻の語りでしっかり学問になっていく様子も楽しく、もっと知りたくなる。
「常識担当」の助手・深町から見た高槻は時々頼りないけど、嘘に傷つく深町にまったくダメージを与えないのは高槻のすごいところでもあり、不思議な体質の二人のこれからも気になる。
民俗学というと古い時代の研究といったイメージだが、現代にもネタは豊富にあるようだ。
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