遠くアステロイドベルトから捕まえてきた惑星を月の反対側の重力均衡エリアにおき、まるごと博物館にした〈アフロディーテ〉。
そこでは、データベースを脳に直接接続した学芸員が、美の追求に勤しんでいた。
そこへ配属された新人自警団員の兵藤健は、展示管理やマナー違反をする客たちとのかかわりの中で起こる事件に対処ししていく。
さらに健は、情動学習型のデータベースを育てる役までもらっていた。
なんと19年ぶりだという「博物館惑星」の続き。
細かいところは覚えてないけど、印象は強く残っていた。
そして覚えてなくても充分楽しめたし、美術に興味がなくても、表現方法としての化学技術に興味が沸き、見てみたいと思い切り想像する。
どんなしくみなのかを思い浮かべながら、学芸員たちの人間としての感情と、人工知能との違いを楽しみ、さらには思い切り人間臭い家族のしがらみなどの対比も面白い。
でもタイトルになっている「不見の月」はなんだかありふれていてつまらない結果になった。
楽しい時間だったのに、最後でガッカリして終わったことが残念。
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