烙印(下)


 自転車に乗っていて死亡した女性、プールで突然死した恩師。
一見事故死に燃えるが、妙な共通点があり、ケイは感電死の疑いから人為的なものを感じ取っていた。
そしてまたも届く不気味な脅迫メール。
ケイに忍び寄るキャリーの影がだんだん濃くなっていく。
休日の予定を台無しにされ、疲労困憊して自宅に戻ったケイが目にしたのは、信じがたい出来事だった。

 堂々と目の前に現れるキャリー。
感電で死んだ人たちの真実が一瞬で分かったシーンは衝撃的だった。
よりによって家族が集まる自宅での出来事は、より一層恐怖をあおる。
しかしキャリーはまたも生き延びる。
ケイの恐怖や疑心暗鬼の描写だけで終わっていた今までのうっとおしさがやっと緩和された。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。