2016年03月15日 読了
母と共に『源氏物語』のカルチャースクールに通うことにした主人公の千佳。
講師である初老の大橋から発せられる艶のある声に耳を傾けるうち、大橋の愛人となる。
現代の源氏さながら、あちこちの女に求められるがまま答える大橋に、いつの間にか魅せられ、一緒に住むようになるが。
源氏の最愛の人でありながら正妻にはなれず、人生の最後に裏切られて静かに狂う紫の上をなぞるように生きる千佳の様子が淡々と語られる。
源氏物語は途中で飽きてちゃんと読んでいないけど、あの長い物語を現代に再現したかのよう。
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