2018年04月14日 読了
5年まえに妻のお初に先立たれ、神田明神下でひとり暮らす安次郎。
一人息子はお初の実家に預け、摺師として生計を立てていたが、ある日実家から急な知らせが届き。。
もとは武家の出だったのに火事で家族を亡くして町人となり、そしてまた妻を亡くした安二郎。己が大事にしたいと思うものを見つめ、そのために力を尽くそうと気づく安二郎が、穏やかな語り口で切々と迫って来る。
力になってくれる周りの人たちもそれぞれ個性的で魅力的。
本当なら主役になるほどの人物も脇役として顔を出し、強い印象を残している。
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