デパ地下の和菓子店「みつ屋」でバイトをしている杏子。
仕事は楽しく、お菓子もおいしいし、やってくるお客様との会話も楽しい。
何の不満もないのだけど、時々お客様から聞かれる和菓子の由来や謎に日々奮闘するうちに、ふと自信をなくしたりする。
和菓子の可愛い姿と美味しそうな描写に気持ちが柔らかくなる。
登場人物も意地悪な人はいないし、困った客もいないため、和菓子のようなほんわかした気分のまま読み進められた。
美味しそうな和菓子と共に、優しい雰囲気を楽しめる話がほとんどだが、最後に杏子の子供っぽさが全開でガッカリしてしまった。
最後の短編を含めて、ほのぼのとしていて全体的に可愛らしいのに、その部分だけは気持ちがガサガサする。
でも、思わず検索してしまうほど美味しそうで可愛い和菓子たちに興味が出た。
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