四十過ぎたら出世が仕事


 四十歳で課長に昇進した阿南が着任早々に起こるトラブル、無能な上司にイライラが止まらない石渡課長、中途入社だけど優秀と評判な和田課長には秘密があり、コネと言われたくなくて創業社長の息子であることを秘密にしている平松は失敗続き。
広告代理店の、不惑を迎える者たちの仕事に対する苦悩が、6人の視点から描かれる。

 どんな社風の会社で、どんな立場にあるのかで全く変わる心意気。
良い会社にしたいと思うか、楽しく働きたいと思うか、権力を持ちたいか。
結局どんな立場でいようとも、気に食わない人はいるもんだし、あの人のことに考えが及ばなかったと悔やんだところでそれもまた一面。
反対の面では絶賛されたりもしていて、自分のところには伝わってこないものも多い。
どんなことを「出世」とみなす?と問われているよう。

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