江戸・浅草川に浮かぶ島、箱崎の小さな船宿「若狭屋」の女将である涼。
幼いころに妖の嫁になることが決まっていたお涼は、普通の人が見えないものが見える。
そして彼ら妖たちから頼みごとを去れると断れない。
片目片足の小僧の探し物や、蹴鞠の神様たち。
彼女のそんな性質は、親から受け継がれたものだった。
今回は、お涼の物語より父と祖父の物語が多かった。
彼らがどんな出会いがあって、どんな妖と交流が合って、お涼へとつながったのかがたくさん綴られていた。
不思議と優しい妖たち。
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読書と手芸の記録