長男の架禱斗がこれまで計画してきたことが実行に移された。日本は武力による支配の元へと下り、法律も警察もあてにできなくなってしまう。
その中で結衣は、亡き母が残した遺産を受取るため富津市の東京湾観音へ向かい、隠された意図を知る。
結衣をおびき寄せるために用意された舞台は、かつて矢幡元総理夫妻の関与が取り沙汰され、疑惑の中心として世間を賑わせた挙句、開校されないまま放置された茅ヶ崎の森本学園。そこで兄弟がそろう。
決着をつけるために死ぬべきだと決意をする結衣。
そこで行われた戦闘は国家存続をも賭けた戦いで、結衣はどんな決着を選ぶのかと思っていたら、ほかのシリーズの登場人物がさらりと現れる。
死ぬつもりだった結衣が、生きるための思考へと変更した頃からのスピード感は想像を超えた。
ラストシーンでは、やっと終わったのかという安堵感。長かった。