2011年08月25日 読了
カメラを持って公園をめぐる。
家族の写真を撮っていた圭司は、ある日「妻を尾行して写真を撮ってほしい」という依頼をうけてしまう。
天気のいい日は必ず幼い子供を連れて公園へ行くその女性。
レンズ越しに圭司が見つめる景色は、穏やか。
大きな出来事はないけど、普通で大事な人との交流が描かれている。
映画も見てみようかな。
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読書と手芸の記録
2011年08月25日 読了
カメラを持って公園をめぐる。
家族の写真を撮っていた圭司は、ある日「妻を尾行して写真を撮ってほしい」という依頼をうけてしまう。
天気のいい日は必ず幼い子供を連れて公園へ行くその女性。
レンズ越しに圭司が見つめる景色は、穏やか。
大きな出来事はないけど、普通で大事な人との交流が描かれている。
映画も見てみようかな。
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2011年08月21日 読了
聖アントニウスの生まれ変わりと言われるアントニウス司祭の聖人認定の可否をめぐり、二人はルノア共和国を訪れる。
水の上を歩き、病を癒し、死人を蘇らせる。
そんなアントニウスの行いを見た二人は、ついに奇跡を認める。
奇跡としか言いようのない現象を、どう覆すのかが毎回楽しみになってきていた。
しかし今回はあまり納得のいくものではなかった。
少しも科学的な検証が出来ず、ただ都合良く終わらせた後半ががっかりさせられる。
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2011年08月18日 読了
平賀・ロベルトコンビの奇跡調査も3回目。
『まだらの道化師』という薄気味悪い伝説が残る地域へと出向いた二人。
今回は命がけ。
二人の、お互いへの信頼が羨ましいほど。
科学的な現象や思い込みといったことも、キリスト教では奇跡となって人々からは信仰の対象とされる。
二人の過去も思いも、そこから生まれる言動も、優しい余韻しか残さない。
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2011年08月14日 読了
最先端の警備システム「ROMES」を導入した西日本国際空港。
海に浮かぶ孤島の空港に仕掛けられた、“チーム”からの挑戦状。
巨大な空港を舞台に、ROMESを操る成嶋チームと、空港閉鎖を求めるテロチームとがぶつかり合う。
だんだん筋は読めてくるので、注目することろが見えて来ておもしろい。
ROMESはまだ手を隠してるようなので、続きが楽しみになる。
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2011年08月11日 読了
インターセックス(男女どちらでもない性器官をもっている人たち)。
稀な存在とはいえ、ある確率で偶然生まれてくる彼らは、ほとんどの者は周りには秘め、人知れず苦しんできた。
そんな医療を何とかしようと奮闘する翔子は、贅沢な施設と高度な医療を誇るサンビーチ病院に転勤する。
翔子を美化しすぎなうえ、半分までは何事も起こらずだらだらと進む。
そして後半はやっと動き出したと思ったら、あっけなくありふれた結末で終わる。
テーマはおもしろいけど、ただ長いだけ。
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2011年08月10日 読了
昭和21年3月17日。
乙文は、友との約束を果たすべく、九州大分の沖合に浮かぶ満月島へと向かう船に乗っていた。
約束は友の婚礼。
ところがその夜、新婚夫婦は無残な姿で発見される。
トリックとどんでん返し、覆る推理が多過ぎる気もしたが、引き込まれて1日で読めた。
もう一つの受賞作品も昔読んでいたが、こちらの方が数倍おもしろかった。
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2011年08月09日 読了
テレビ局報道番組の遊軍記者と、継続捜査担当の刑事の黒田。
二人は偶然、同じ1年前の未解決事件を追っていた。
報道局と警察の2つの視点で進む。
今野敏らしい警察モノ。
生真面目で融通の利かない中年刑事でも、「特別」があると急にかっこよく見えてくる。
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2011年08月08日 読了
「ジーン・ワルツ」で生まれた双子の片割れ・薫。
うっかりいい点を取ってしまった「潜在能力試験」のせいで、東城大学医学部にとび級入学するはめになってしまった。
中学生が大人の世界に迷い込んで、いろんな不条理に出くわす。
地位のある人の横暴さが徹底している。
最後はスッキリやりこめているが、それも他人の力を借りるという情けない主人公。
それでも医学の面白さはかなり伝わる。
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2011年08月06日 読了
ジェネラル・速水の過去と、「凱旋」の別視点、そして彼が東城医大を去ってからの短編。
ドラマと設定がかなり違っていて、速水のイメージががらりと変わる。こちらが本意なんだろうけど、ドラマの方がカッコイイ。
後に添えられている自作解説は、悪口ばかりでどうにも感じが悪かった。
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2011年08月05日 読了
第16回松本清張賞受賞。
8年の刑期を終えて出所した笙子は、その瞬間から盛大な男の子どうしの「遊び」に巻き込まれていた。
加藤実秋に似た語り口。
ただ男に拾われ、薬漬けになり、貢ぎ、捨てられたはずの女のしぶとさが最後に勝つ。
賞をとるほどいいとは言えないが、評判ほど悪くはないと思った。
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