2013年08月11日 読了
降格人事により、警視長にもかかわらず大森署の署長となった竜崎伸也。
その竜崎のところに、国会議員の失踪と、その運転手の他殺死体のニュースが届けられる。
竜崎の生真面目な性格がよくわかり、署の間にある管轄や勝ち負けといったくだらない言い合いにうんざりしたり、心配している息子の受験に新しいトラブルがあったり、竜崎は落着けない。
シリーズが多すぎてどれを読んだかわからなくなる。
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読書と手芸の記録
2013年08月11日 読了
降格人事により、警視長にもかかわらず大森署の署長となった竜崎伸也。
その竜崎のところに、国会議員の失踪と、その運転手の他殺死体のニュースが届けられる。
竜崎の生真面目な性格がよくわかり、署の間にある管轄や勝ち負けといったくだらない言い合いにうんざりしたり、心配している息子の受験に新しいトラブルがあったり、竜崎は落着けない。
シリーズが多すぎてどれを読んだかわからなくなる。
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2013年07月26日 読了
祖父母から受け継いだ人形堂を、すったもんだのあげくやっと取り戻した澪。
しかし今度は天才肌の冨永がスランプに陥ってしまった。
穏やかに流れる時間を、人形たちとともに眺める。
修復に持ち込まれた人形たちと、職人たち。
優しい気持ちになれる。
冨永の決心が頼もしい。
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2013年07月24日 読了
ふとしたきっかけで知り合った地元の有名人と飲み仲間になった<俺>。
ところがある日、そいつが殺されてしまった。
友人を殺した奴を突き止めようと、探偵はあちこちに罠を撒く。
引っかかってきたのは振り込め詐欺グループ。
さらに廃棄物業者までひろがり、またも<俺>は死にそうな目に合う。
桐原や相田とはもうすっかりうちとけ、高田よりも登場が多い。
年をとっても相変わらずな探偵。
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2013年07月20日 読了
江戸の町名主の跡取り息子麻之助が、幼馴染の悪友二人とともにもめ事を解決するシリーズ。
麻之助の妻が懐妊し、浮かれる麻之助の喜びが微笑ましい。
ふとしたことから気づく真相に、名主の跡取りらしい解決法を見出す。
最後はなんともいえない悲しい出来事が起こる。
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2013年07月10日 読了
退官した刑事の種谷から突然連絡があった。
絶対にクロなんだけど証拠が一つもない。しかも容疑者はおそらくヘンタイだ。
種谷は、「その容疑者と親友になれ」と言う。容疑者がボロを出すよう誘導しろというのだ。
今回、<俺>はいままでになく不愉快な人物と友達にならなければならなくなり、生涯最低の冬を過ごすはめになる。
その容疑者は、知れば知るほど気持ちが悪くなり、薄ら寒い。
そのうえ思い当たる人がいそうで、さらに不愉快になりながら読み進める。
でも止められない。最後は、やはり<俺>も年をとったなぁと思う。
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2013年07月02日 読了
平安時代。姉が12人もいる平凡な貴族の宗孝。
ある日仲間たちと肝試しをしていたら、変人とウワサされる中将と出会う。
怪異が好きで、鬼が出たと聞けばどこにでも足を運ぶ中将に見込まれ(?)、あちこち連れまわされる宗孝。
でもそれらはすべて人間の仕業とわかりがっかりする中将だが、宗孝は心穏やかではない。
平安の世で起こる優美で甘やかな物語。
読みやすく、怪異が起こってもホラー要素はないし、晴れ晴れとした気持ちで終われた。
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2013年06月25日 読了
みんなから愛されていたオカマのマサコちゃんが殺された。
そして、若いころにつきあっていた代議士によって消されたんじゃないかというウワサが流れる。
一向に犯人を捕まえられない警察にいらいらした<俺>は、調査に乗り出す。
周りがみんな口を閉ざす中、1人で探る探偵には様々な「警告」がもたらされる。
主人公もストーリーも、どんどん成長してどんどんおもしろくなっている。
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2013年06月09日 読了
いつものバーで飲んでいた<俺>。
偶然居合わせた男のいざこざを聞いてしまい、結婚詐欺にまつわる依頼を受けてしまう。
その他いくつかの短編集となっていて、今までよりもしっかりした話になっていた。
ハードボイルドらしい闇もあり、とにかく暴力を入れようという部分がなくなったからか、流れも良くて読みやすかった。
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2013年05月30日 読了
江戸の下町で暮らす人々の、ちょっとのため息と共に訪れる幸せの物語。
料理茶屋で働く女、自分のことを神仏の化身であると言う男児、行方知れずのままの娘を諦めきれない旦那。
市井の暮らしを描く話の中でも、わりと後味がいい本。
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2013年04月23日 読了
自慢の剣の腕を貸し、利息を取るという貸腕業の吉岡清三郎。
胡散臭い客からは1日1両や20両とふっかける。それでも腕は確かなので、仕事はきっちりとするという、律義な男。
表情や機嫌の表現がとても面白い。
不機嫌だったり品のなさだったりの、どちらかと言うとあんまりリアルに思い描きたくないものがおかしな例えで書かれていて、不気味さを和らげてくれる。
情に厚くもなく、冷酷なところもあり、ヒーローや紳士では決してないが、頼もしさはとてつもない。
好きな部類の話。
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