2011年07月03日 読了
シリーズ9作目。
今回はちょっと構成変わっていておもしろかった。
続いてゆく人生と分かれ目。
どんなに考えて出した結論でも、ふと思いついたことでも、
数年後には生涯忘れられない後悔として残るかもしれない。
巻き戻される数年は、二つ目の人生を観てきた感じで、とても切ない。
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読書と編み物の記録
2011年本文作成
2011年07月03日 読了
シリーズ9作目。
今回はちょっと構成変わっていておもしろかった。
続いてゆく人生と分かれ目。
どんなに考えて出した結論でも、ふと思いついたことでも、
数年後には生涯忘れられない後悔として残るかもしれない。
巻き戻される数年は、二つ目の人生を観てきた感じで、とても切ない。
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2011年06月30日 読了
エッセイは久しぶり。
タイトルに惹かれて手に取った。
クドカンがふと気になったセリフ達を集めた本。
芝居やドラマの中のセリフもあるし、子供の発したセリフもある。
ポジティブなセリフばかりを集めてあるので、読後感はとても良い。
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2011年06月28日 読了
昭和、貧しいながらも幸せに暮らしていた母さまと姉さまと私。
美しく病弱な姉さまが、ビデオのように“見る”景色には、いいことも悪いこともあった。
若くして亡くなってしまった姉さまの記憶を辿る、私の回顧録。
穏やかに丁寧に、呟くように語られる姉さまの話は、切ない。
ぽつりと涙をこぼす姉さまの姿が目に浮かぶ。
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2011年06月27日 読了
バチカンへ持ち込まれる『奇跡』を調査する二人。
今度は『腐敗しない死体』。
科学的な面は平賀が、古書を紐解きその暗号を解くのはロベルトが、それぞれ受け持つ。
キリスト教徒でも何でもないけど、すっと入りこめる。
今回は黒魔術なんかも出てきて少し重苦しい空気があった。
それでも二人は頼もしい活躍を見せた。
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2011年06月25日 読了
第二次世界大戦が終わった夜に行われたパーティ。
祝砲の代わりに爆弾を爆発させた。
作者が「翻訳」という通り、いくつもの本を再構築し、核の父と言われたオッペンハイマーと、彼と共にいた研究者達の姿を描く。
隔離された研究所で起こった出来事。狂っているのは誰?
やはり探偵役がいるため、理解しやすい。
今、核の話。
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2011年06月23日 読了
普通の高校生である布施靖の家は、両親とおじいちゃんの4人暮らし。
ある日、おじいちゃんがボケ始めたことから家の中が狂った。
父親はリストラされ、母親は介護ストレスから外に癒しを求め、靖は年上の女性から誘惑されたあげく脅迫され、大好きな彼女は過去を隠したまま1年以上キスどまり。
なんだかもうすべての話が古い。興味を引く出来事もなく、気持ちのいい解決もない。
暗く重い空気を纏うのはいつものことだが、余韻もない。
生きていたのは最後の父親くらい。
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2011年06月21日 読了
旅をする僕僕たちの前に、美しい王が現れる。理想の国を築いたと言うその王は、僕僕を妻にと望む。
僕僕と王弁の距離が初めて遠くなり、道を違えることになるかもしれない出来事。
仙人には長い過去がある。
その思い出を知る者はほとんどいない。
初めて僕僕が思い出に引きずられる。
仙人でさえも足を止める過去と、最後まで王に振り回された一行。
今までと違った余韻が残る。
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2011年06月19日 読了
永平寺の雲水・唯慧は、かつて『奇跡のアンジェラ』と呼ばれた殺し屋だった。
青い目を持つその雲水は、ヨーロッパ各地で起きた連続射殺事件の容疑者とされていたが、はたして真相はそれだけか。なぜ日本にきたのか、なぜ『奇跡』なのか。
部分的にはおもしろく、真相の解明を急かす気持ちで読むことができるが、ほとんどはわかりにくく、不十分。
作者にとってはつじつまが合っていても、こちらには伝わってこないことがあって消化不良が残る。
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2011年06月17日 読了
臓器移植しか助かる道のない弟、絶え間なく妊娠している姉、臓器移植の順番待ちのためにオーストラリアにいる両親。
ばらばらな家族が絆を謳う。
ほとんどまともな構成になってない。
序盤は興味をひかせようとしてか所々意味深な光景をチラリと出しているが、それが全く功をなさず、引き込まれるどころか不愉快。
フロストハートという病気自体はとても面白そうなネタなのに、それが少しも面白く感じないというのはもったいない。
主人公も高校生と言う割にはおかしなところばかり。
もっとちゃんとした設定をしたほうがいい。
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2011年06月14日 読了
渋谷と新宿の駅前の交番近くで起こった通り魔事件は、コピーと言っていいほどよく似ていた。警視庁捜査一課・碓氷弘一は、その一致性に着目した心理捜査官・藤森紗英を相棒として捜査を始める。
警察官の目の前で起こって現行犯逮捕されたはずの事件に、犯人の印象や、事件の記憶のすり替えでうまく煙に巻く犯人。警察庁から派遣された若い心理捜査官の活躍を、相棒となった主人公の目から語る。
主人公のつぶやきが特徴のこの人の作品のなかでは、少し甘い作りだったように思う。
心理捜査官があまりにも幼く、人物としての魅力がほとんど感じられなかった。
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