2011年06月14日 読了
渋谷と新宿の駅前の交番近くで起こった通り魔事件は、コピーと言っていいほどよく似ていた。警視庁捜査一課・碓氷弘一は、その一致性に着目した心理捜査官・藤森紗英を相棒として捜査を始める。
警察官の目の前で起こって現行犯逮捕されたはずの事件に、犯人の印象や、事件の記憶のすり替えでうまく煙に巻く犯人。警察庁から派遣された若い心理捜査官の活躍を、相棒となった主人公の目から語る。
主人公のつぶやきが特徴のこの人の作品のなかでは、少し甘い作りだったように思う。
心理捜査官があまりにも幼く、人物としての魅力がほとんど感じられなかった。
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