子供のころからお化けが見えた。そいつらは真っ黒な顔で襲ってきて、おれ・須磨軒人はいつも怖い思いをする。
時に人に取り付いて凶行を起こすお化けは、どこへ引っ越してもやってきた。
しかし軒人はやがて結婚し、子供ももうすぐ生まれるときになって、妻にとりついたお化けが自らを殺そうとしている場面に出くわし、もう逃げ出せないと決心する。
霊能力者、お祓い、お札、様々な手を使って、自分と家族を守るためにあらゆることを試す軒人。
お化けに襲われ、ずっと怖い思いをしてきた主人公。
訳も分からずただ見える人の話かと思ったが、ちゃんと理由が明かされる点では解決を見た分納得はいったが、ひたすら怖がっているだけの軒人の様子が話のほとんどで、うんざり。
参考文献もいくつかあったので、もう少し詳しく土地に絡めた信仰についての話が出てきたらよかったなと思う。
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