ボーンヤードは語らない


 U国の空軍基地から、兵士の変死体が発見される。
サソリに刺され、転落死したように見せられていたが、実はまた別の犯罪を隠蔽しようという目論見が隠されていた。
少佐のジョンは、刑事マリアとその部下である漣に、非公式に操作を依頼する。
 さらに、彼らがなぜ警察官になったのか。お互いに抱く疑問に答えるように、マリアと漣の過去も語られる。

 息が合っているのかわからないような二人の過去が、それぞれ明かされた。
マリアは昔から人と違った観察眼を持っているし、漣はその冷静さから俯瞰した着眼点から事件を見渡せる。
二人の特徴がよく出た短編集となっていた。

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