准教授・高槻彰良の推察6 鏡がうつす影


 お化け屋敷の鏡に幽霊が移るという噂が立ち、高槻の元へそのお化け屋敷で働くバイトの子から連絡が入る。
長野であったことの記憶がすっかりないことで元気がない高槻を心配していた深町は、依頼を受けることを進め、皆で見に行くことになった。
 「ムラサキカガミ」という言葉を二十歳まで覚えていたら死ぬ、という都市伝説があり、実際に家に紫鏡があるという民宿を経営している家の娘からの依頼。
そして婚約者の肩に人面痕が出たという高槻のいとこからの依頼。

 今回も不気味で、恐ろしい思いをする。
3人で行動することが増えてきたため、それぞれの役目ができてきて安心はできるが、不気味さも増している。
そして今回も、本物の怪異と出会うことになる。
でも、深町の力に頼ることを隠さなくなった高槻は、深町を信頼していることがわかるし、それにとことん付き合おうとする深町はもう自分を卑下したりもしていない。
それだけに、これからはただ怪不思議を解決していくだけでは済まない気がしてくる。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。