2016年12月08日 読了
恭一郎には7人の叔母がいる。それはとてもとても個性的で、強かで優しい叔母たちだ。
その7人の叔母について、恭一郎は同年代だと思われる女性に話して聞かせる。
登場人物が多くて混乱しそうだと思ったのは最初だけ。順番に語られる叔母たちの様子はとても興味がわき、そしてかなり個性的だった。
今までの小路幸也の作品では、ただひたすら優しく穏やかで、そしてどれもよく似ていて、区別がつかないせいかすぐに忘れてしまうようなものばかり続いていた。
でも今回は、叔母たちと同様個性的だった。
叔母たち本人は一度も出てこず、恭一郎の話の中だけなのに、恭一郎が一番存在感が薄いという不思議な状況となる。
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