捨てられ白魔法使いの紅茶生活


 養護院で育ったアマリアは、白魔法が使えた。
少しでも養護院の助けになればと、旅の冒険者一行に誘われて魔物討伐に出かける。
ある日、力以上の依頼を受けた一行の竜退治に失敗し、アマリアは囮にされて捨てられてしまう。
黄金の竜を前に、死を覚悟したアマリアだが、なぜか竜に助けられ、一緒に暮らすことになった。

 最初はどうもアマリアの受け答えがおかしくて、これはただ都合がいい事が起こるだけで物語になっていないのではないかと思っていたが、次第に解消される。
紅茶が大きな意味を持ち、竜が姿を変えた子供の愛らしさ、子ども扱いしていた弟分の素敵な成長、成り上がった冒険者のぼんくら加減など、王道のアイテムですんなり読み進められるようになっていた。
悪い心を持った者から姫を救い出す、おとぎ話。

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