水上のパッサカリア


2013年01月08日 読了
 日本ミステリー文学大賞新人賞。
主人公の勉は、一回り近くも年の離れた菜津と暮らしていたが、彼女は半年前に交通事故で死んでしまった。
ひとり静かな暮らしを始めた勉。ある日仕事から帰ってくると、家の中には昔の仲間が集まっていた。

 単調でくどい文章で書かれた、女や犬はただの道具としか思っていないような、感情の薄い、何事にも執着しない主人公の勉。
とても嫌な人物に思えるのに、なぜか嫌悪感がない。
おもしろい人物だと思いながら読み進むと、この文章独特の面白みが分かってきて止まらなくなった。
 本当はちゃんと感情もあり、他人や動物も慈しむことができ、それらの気持ちもよく理解できている勉の、生き様。

 選考委員以外の読者には、なぜか酷評されている。

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