2017年07月23日 読了
母、娘、孫の3代が、それぞれの思いを胸に、伊勢へ参る。
旅の案内をする御師の久松に連れられ、道中ではスリや子供の抜け参り、許されぬ敵討ちをしようとしている浪人者と知り合いながら、江戸にいたのでは味わえない経験をしていく。
旅は、伯父の付き添いだったはずが一人で役目をこなすことになった久松の頼りなさでいきなり不安になる。しかし、3人それぞれの個性が出始めた頃、とたんに楽しい道中になり、最後は全て受け止める覚悟が皆それぞれできている。
久松が語る帰りの道中も聞いてみたい。
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