2019年11月08日 読了
江戸で、葬儀の段取りを生業とする颯太。
人手や提灯、棺桶、死に化粧から坊主まで一通りなんでもそろう「とむらい屋」。
その冷めた口ぶりには、人の生き死にを多く見てきたから故の思いがあった。
弔いは残された人のためにあるんだという颯太。
人死を金にすると、近所からは遠巻きにされる職業だが、人は必ず死ぬ。
序盤は割と退屈で、淡々と仕事をする颯太を強調していたが、やがて彼がなぜそんな仕事を選んだのかが明らかになって来る。
生きたから訪れる死であり、それらは繋がっているのに、この世とのつながりを切る死と、生きている人同士の繋がりの対比がくっきりとしていた。
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