昭和38年、母の再婚相手である義父の、次の結婚相手にされそうになり、ルーは大阪に逃げてくる。
あてにしていた母の親戚も見つからず、途方に暮れていたルーは、大阪京橋のキャバレー「グランドシャトー」のナンバーワンホステスの真珠に拾われる。
下町の長屋での真珠との暮らしにこの上ない幸せを感じながら、ルーは「グランドシャトー」でも人気を得ていく。
ひたすら家族を思い続けて働いたルーが、家族からの拒絶によって打ちひしがれる様子が辛い。
心のよりどころとなった真珠の存在だけが、ルーのその後の生き方を決める。
18歳から50近くまでの、ルーの物語。
|