千年の黙―異本源氏物語


2013年09月01日 読了
 【第十三回鮎川哲也賞受賞作】
紫式部が描いた、あまりにも有名な「源氏物語」。
式部につかえていた少女を主人公に、式部を探偵役にして最大のミステリーを描く。

 式部の書いた物語には欠落があるのではないかという説があることを、これを読んで初めて知った。
その話を見事に、しかも雅に解決してしまう。しかも敵であったものすら心変わりをさせたうえで。
はじめは人物の区別がつきにくく読みづらい所もあったけど、後味はとても良い。

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