彼女はたぶん魔法を使う


 元刑事でフリーライター、私立探偵でもある柚木草平は、キャリア組の元上司から、「調べてほしい事件」を紹介される。
「車種も年式も判明しているのに、犯人も車も発見されないまま」だというその事件は、やがてもう一つの殺人事件を生んでしまう。

 洗濯が趣味という柚木。女にはつるりと口説き文句がこぼれるほどの女好きだが、マメで面倒見がいい。
権力はないがそのぶん勘で真実に近づいていて、いつの間にかカギをつかんでいる。
登場人物は皆魅力的だが、最後はそんな女性たちにはぐらかされたような結果でなんだか落ち着かなかった。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。