2019年03月12日 読了
後宮の奥には、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。
普通の妃とは違い、夜伽はせず、対価と引き換えに望みをかなえるという。
ある夜、帝である高峻が烏妃の下へ訪れ、翡翠の耳飾りに憑いた鬼の正体を知りたいと言う。
幼くして連れてこられ、誰からも顧みられず、侍女もおらず、ただ一人の碑女だけを使うその妃。
その少女は例にもれず孤独で、不思議な話し方で、人を寄せ付けない。
『図書館の魔女』に似た雰囲気。
それぞれの背景もそれ相応に過酷で、意外性はないが期待通りの世界に入り込める。
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