2009年06月28日 読了
不倫という立場にとまどい、拒絶しながらも追いつめられ、疲れ果てた末に出したYESのメール。
社会での自分の立場に納得いかないままの人生に、隠れた秘密を見つけた女性の恋の物語。
この人の本は大好きだけれど、やっぱり現代物は辛すぎる。主人公の行動にいまいち納得できないまま引きずられて読んでしまう事が多い。
歴史小説で見られる、締めつけるような、追い立てられるような表現には、日が落ちて暗くなったことに気づかないほど夢中になれる要素があるのに、現代物ではそれがないのが残念。
どの主人公も最後は希望を見出しているけれど、女はそうまでしないと道がひらけないのかと不安になってしまう。
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